在宅医療
在宅医療とは
在宅医療とは、自宅において医療提供を受けることです。
簡単に言うと外来通院することができなくなった患者様が、自宅を使って医師や看護師の治療を受けることです。 暮らしの場で、通院ができない人たちに対してフットワークよく医療を提供し居心地の良い場所で人生の最後まで支える医療を目標としています。 病気を治すだけの医療から生活を支える医療へ 医療の役割が変わってきています。
高千穂町では既に超高齢化となっており「超高齢化社会」へいち早く踏み入れているのが現状です。 また統計では、健康寿命(誰の手も借りず健康で生きられる年齢)をむかえ平均寿命(いつまで生きられるかという年齢)まで、 男性で約9年、女性にいたっては約13年の日常生活に対する介護が必要な期間を余儀なくされます。
この期間を「住み慣れた自分の家で療養したい」「できれば最後までの日々は思い出深いわが家で自分らしく過ごしたい」など 在宅医療はそのような患者様の思い、ご家族の思いから始まります。
在宅医療における医師の役割は「治す医療」と共に地域の多職種と協同して患者様の地域生活を 「支える医療」としての視点が大切であると当院は思っております。
在宅医療の対象疾患
在宅医療には、急病や症状の急変等の時にご家族等の要請により患者様のもとに赴いて診療する
往診と症状が安定している患者様の自宅へ訪問日をあらかじめ決めて訪問する訪問診療があり、 在宅医療の対象疾患は以下の通りとなります。
脳卒中後遺症 脳梗塞 / 脳出血認知症老衰 がん終末期慢性呼吸不全老人性運動器疾患 骨粗しょう症 / 圧迫骨折 / 大たい骨骨折 など神経難病 パーキンソン病 / 筋委縮性側索硬化症 など
上記以外での疾患の場合でもお気軽にご相談ください。
在宅医療の始め方
在宅医療を始めるには以下の準備が必要となります。
制度の準備
介護保険を申請(主治医にもお願い)
ケアマネージャーを決める
主治医を探す
家の準備
介護用具(ベッドなど)の用意
バリアフリー化(玄関・部屋の段差など)を行うか決める
補助工事(手すりなど)の施工決断
心の準備
介助(配膳・排泄・不満や不安の傾聴など)の負担を覚悟する
一方、途中で止めることも可能